ミヤマキリシマ | 続・阿蘇の国のアリス
「うぶやま牧場」で
パークゴルフを楽しんだ後は...


「シェタニ」さんで、
ケーキバイキングの対決です!


参加者をつのったら、
ケーキが大好きという、
フー子とセイラママが手をあげました。

参加者が少ないので、パパが、
「勝った人には賞金を出す」と言うと、
にせモンがあわてて手をあげました。


午後2時、三人の
ケーキバイキングの対決が始まりました。


本命はフー子です。
それは以前、
フー子がお昼ご飯に、
ご飯の上にケーキをのせ、
ケーキの入った味噌汁を飲み、
デザートにケーキを
食べているところを
見たからです。


さらにフー子は、
ケーキ屋の女店員さんと
仲良くなって、
「僕以外の人には、
ケーキを大きめに切ってください」
と根回ししました。


そのことを知らない
セイラママは苦戦しました。


「がんばれ、がんばれ、セイラママー!」


やがて、
お金が掛かると俄然燃える、
にせモンがリードしはじめました。


そして...


セイラママとフー子が
それぞれに30個を
食べ終わった時、
勝敗は決まりました...

二人がギブアップしたのです。


にせモンはその時、
33個目を食べていました。
またしても、
にせモンは賞金を手にしたのです。

「ほら、おまえにくれてやる!」


ママは闘いの最中に、
近くの「ぶら うにい」さんで
パンを買いました。


自家製酵母と国産小麦に
こだわっているパンです。




湯布院に向かう車の中で、
ママの食べている
パンを狙っていると、
ママが突然叫びました。


「見て、きれい!」


見ると、それは、
くじゅう連山に咲く
ミヤマキリシマでした。


阿蘇で暮らす人々にとって、
ミヤマキリシマは決して
珍しいものではありません。


しかし、
原野を旅しているとき、
人々はその美しさに
ふと足を止め、やはり
じっと見入ってしまうでしょう。


そして今、
県境に咲くミヤマキリシマは、
地震に怯える、
熊本と大分の人々の心をなぐさめ、
あたためてくれているような気さえします。


しばらくゆくと、
湯布院のシンボル、
由布岳が目の前に現れました。


「あれが、今夜泊まるホテルよ!」

ママはうれしそうにいいました。