久住町と布袋様 | 続・阿蘇の国のアリス
主人は家族のために
最初は自宅近くで
温泉を掘る予定で
申請も済ませていました。


ところがある晩夢枕に
「布袋様」が立って、
ここに温泉を掘るように
言ったとか。


主人はすぐさま
申請をし直して
この地に温泉を掘りました。


すると、出るわ出るわー。


「ママ、出かけよう。
こんないい日を
のがす手はないよ」

パパは大好きな
スノードロップを
庭で見つけると、
ママに向って言いました。


行先は、
パパの中では
もう決まっていて、
私とママは、
車に乗り込むだけでした。


最初に着いたのは、
「風のもり」さんでした。


「あれから温泉に行きましたか?」

「いいえ。この後、
行こうと思っています」

パパはカナちゃんに答えました。


風のもりを発つ時、
カナちゃんが言いました。


「もう少ししたら、
あの丘はムスカリで
青一色になります」


風のもりから30分。
温泉の近くには、
天然炭酸水の
「め組茶屋」がありました。


せっかくなので、
たくさん汲みました。




「美味しい?」
「うん」


その温泉へ行ってみたい
大切なわけがありました。

カナちゃんが言うには、
その温泉はガンに
とてもいいんだとか…。

つづく