まるすず橋 | 続・阿蘇の国のアリス
「風のもりの次に、
どこにいきたい?」

自然食レストラン
「風のもり」さんを出ると、
パパはまた、
ママに尋ねました。


するとママは答えました。
「そうね、新しくできた
彩(いろ)もみぢかな」


パパは、
「黒川温泉
彩(いろ)もみぢまで、
わがまま女1名と
のら犬1匹乗車~♪」
といって、
車を発車させました。


「風のもり」さんから、
「彩(いろ)もみぢ」さんまでは、
10分で到着しました。


家族風呂は全6室。
ママが入った檜風呂内湯は、
長さ約4mの広い内湯でした。


美人湯からあがると、
今度はママが
パパに尋ねました。
「次はどこにいく?」


するとパパは黙ったまま、
黒川温泉の
メーンストリートへと
車を進めました。


さすがの
黒川温泉といえども、
平日の夜の人通りは
まばらで...

先日、皆で泊まった
「ふもと旅館」さんを
横目に...


おみやげ屋さん...


射的、白玉っ子と、
通過してゆきました。


やがて、
田の原川に架かる
「まるすず橋」までくると、
パパは車を停めました。


そこからは、
特産の竹を使った
イルミネーション、
「湯あかり」が見えました。


なぜかその灯りは、
走馬灯のようにも見え...


目を閉じると、
先日、皆で旅した
黒川温泉が
よみがえってきました。


そう...


そこには...


忘れることのできない、
絶対的な旅の時間が
存在していたのです。