旅は始まらない... | 続・阿蘇の国のアリス
目が覚めて、
外に飛び出すと...


あたりは雪煙で渦まいていました。


時おり風の力が弱まると、
雪煙がスーッと引いてゆき、
町がかすかな灰色に
浮かび上がってきます。


こんな風景の中で
風に吹かれていると、
人の一生には、
自然という
もうひとつの現実が
あることを改めて
教えてくれます。


その日から
2日間(24日・25日)...


新雪に転がっても、
バナナのようなフンをしても...


私たちの旅は
始まりませんでした。


かわりに、
ママとおうちで過ごす
あたたかい時間が
流れました。

私の気管支炎が治るほどの
あたたかい時間です。