びっくりぽんです! | 続・阿蘇の国のアリス
成人の日...


私たちは、
どんどやを眺めた後、
地獄温泉に向かいました。


「チュッ♪今年もよろしくね」


ママとパパは、
それぞれに元湯へ。

一緒に行ったフー子は、
男の裸見たさに、
混浴のすずめの湯へと歩きました。


私はその間に、
お地蔵様に
あいさつにいきました。




「どうか、地獄温泉の力で、
ママのがんが消えますように」


お地蔵さま横の草原で、
ゴロゴロしていると...


おじさんとあずきちゃんが、
近づいてきました。


「いいものをあげるから
ついてきなさい...」


ワンちゃんを愛する人に
悪い人はいないので、
ついていくと、
ちょうど皆も、
温泉からあがってきました。


おじさんが言う、
いいものとは、
鳥のくん製でした。


「ありがとう、あずきちゃん!」


それから私たちは
会社にいきました。


約束していた
焼そばを作るためです。


ママとせいらママと
フー子の3人が
焼そばを作り始めると...

パパは嫌な予感がしてきました。


というのもこの3人...
仕事はできるのですが、
料理となると?


だって、
ママが初めて挑戦した
ハンバーグは、
外は黒焦げで、中は生だったし。
焼き魚は、
テレビに夢中になり、
何度も火事になりそうになるし...。

フー子に関しては、
卵かけごはんでさえ
お梅に作らせるんだから。


案の定...

最初の6人前は、
麺がのびて、味が薄い。
ブーー!


後の6人前は、
麺がかたくて、味が濃い。
ブブーーー!!


パパの悪い予感は
またしても的中です。
(ほのかちゃんも泣いています)


「せっかくの贈り物が...」
パパは愕然とし、
文句を言いながら
焼そばをつつきました。


まったく、
焼きそばを失敗するなんて
びっくりぽんです!