倶利伽羅谷にて | 続・阿蘇の国のアリス
2016年1月、
阿蘇山倶利伽羅谷の林道から
シカの親子を見ていました。


突然、親子の様子がおかしくなりました。


2頭はぴったりと寄りそい、
まわりを気にしはじめています。


どうやら、
私たちの気配に気づいたようです。


森の中に響くシカの警戒音...


私は一気に駆け出し、
親子は跳びはねながら
谷底へ逃げてゆきます。






...シカの死骸を、
うちのすぐそばの
田んぼで見つけたのは
それから数日後のことでした。


人に殺られたのか、
それとも自然死だったのか...


身体のほとんどは
キツネやタヌキやカラスに
食べられていました。


私とパパはその死体が、
あの日罠にかかったまま
逃げていたシカのような気がして
なりませんでした...


私はそっと近づき、
肉片と骨を、すこしだけかじりました。

なぜかしら、
あのシカの身体を
私の中にとりいれたかったのです。


叱られるのを覚悟で、
パパのもとへと帰りました...

しかし、パパは叱りませんでした。


「これであのシカも、
アリスとともに生きてゆけるね」

そう言って、
ただ私の頭をナデるだけでした。


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