目覚めている人の意識とは

ソウルメイト占星術研究家

占星術師ALICEです

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多くの人が最も知りたいこと

それは覚醒している状態について

それは私たちの通常の意識状態と一体どう違うのか
ということについてだと思うのですが、
私自身の経験をもとにお伝えしますと、

意識がシフト（全体と統合）すると、

もう人間ではなくなってしまう感じです。
個人として行為者としての感覚が抜け落ちて、
人間的な感覚が消えてしまうんです。
自分が個人的な誰かではない、ということに気づくと、
感情的なドラマに参加することもなくなります。
なぜならば、意識が覚醒すると、身体と一体化したエゴ（個人）が本当の自分ではないことに気づいてしまうので、
それ以前とは感じ方が全く違ってしまうからなんです。
もう自分が何かをしているとは感じなくなるんです。

意識がシフトすると非個人的な何かが立ち上がり、
今まで自分だと思っていた「私」は

見かけ上の存在だったことが明白になります。

覚醒している人というのは、
自分は個人的な誰かではないという事実に

完全に気づいているのです。

見かけ上の個人＝エゴというのは、

身体と一体化して機能していますので、
その身体が生存し続ける限りは、

見かけ上の個人＝エゴも身体と共に存在し続けます。
なので目覚めている人も見かけ上は、

それまでと同様に行動するかもしれません。

なので、ある意味それ以前と何も変わらないのです。

でも、目覚めている人というのは、

自分が身体ではないしエゴではないことに

完全に気づいているので、

超然としていてつねに冷静です。

人間的な感覚の抜けた無機的な状態といったらいいでしょうか。

自分が個人＝エゴではないことに気づいているため、
人間的な感情ドラマに巻き込まれることもなくなり、

つねに非個人的で穏やかです。

なので、その状態を平和とか平安と表現する人もいるのだと思います。

シフトが起きたとき、私は私（ALICE）ではなく、
それに気づいている非個人的な何かでした。

そうなってしまうと、
私自身のことはまるで他人事のように感じられました。

無感動、無感情な状態になり、
人間的な感情がリアルに感じられなくなってしまったんです。
自分が何かをしている、という行為者の感覚が薄れると、
もう自分が何かをしている、とは感じられなくなってしまうんですね。

しかし幸か不幸か、私は元の個人的な私を取り戻し、
人間的な状態に戻ることができました。

シフトが起きたときに私が体験した経験は、
ヨガの聖典「バガヴァッド・ギーター」に描かれているままの世界でした

自分自身は世界の移り変りや体・心・感覚の動き、物事を静かに見ている存在「サークシー（目撃者）」です。「サークシー（目撃者）」はいろいろな状況を揺れることなくただ見ています。賢者は自分自身が「サークシー（目撃者）」であることをよく知っています。

『やさしく学ぶYOGA哲学- バガヴァッドギーター』(向井田みお著／YOGA BOOKS)より

まさに私は「サークシー（目撃者）」でした。

肉体の町に住む主人公は行為せず
また人々に行為させることもない
故に行為の結果を生むこともない
活動はすべて物質界の自然性が演ずるのだ

バガヴァッド・ギーター第五章14節

『神の詩バガヴァッド・ギーター』（田中嫺玉訳／TAO LAB BOOKS刊）より

自分の本質である『アートマン（真我、真実）』は、“行い”でも“行い手”でもなければ、行いの結果を味わう“体験者”でもない。『アートマン（真我、真実）』は、行いの結果である『プンニャ（徳）』『パーパ（不徳）』にも影響を受けない。自分自身に関するこの知識は、私は行い手であり経験者である、という無知に隠され、人は本当の自分自身を見失い、惑わされてしまう。

バガヴァッド・ギーター第五章15節

『やさしく学ぶYOGA哲学- バガヴァッドギーター』(向井田みお著／YOGA BOOKS)より

上記の詩は、私たちの真実について語っています。
この真実の知識を携えて生きることはとても大切なことと思います。

しかし、逆説的ですが、
あえて自分自身を「行為者」で「体験者」である個人と思い込ませることにより、
さまざまな地上での味わい深い経験ができていることもまた事実だと思うのです。
この考え方はあまり一般的ではないかもしれません。

一般的なスピリチュアルでは、エゴとかマインドを悪者扱いして、
それらをなんとか消し去ろうとする傾向があるからです。
確かに覚醒した立場から見るとそうなるのかもしれません。

しかし私たちは地球・物質世界に人間として生きているのです。
やはり今ここ（今生きているこの世界）では

人として生きることを味わい楽しんだ方がよいように思うのです

「エゴ」とか「マインド」と呼ばれるものがあるお陰で、
私たちは興味深くも味わい深い、
その人独自の固有の経験ができていることもまた確かなのです。
なので、「エゴ」とか「マインド」を敵対視することなく、

それはそのままにしておいて、
ただ、自分自身のあるがままを受け入れて、
今の自分を楽しみながら生きる方がよいように思うのです

そして、自分自身の真実の知識を携えながら
「私」が紡ぎ出す幻想世界を遊ぶ
地球・物質世界に人として生きる今ここを味わい尽くす
それこそが最も大切なことなのではないかと感じています