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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081203-00000063-yom-int

 【バンコク=田原徳容】タイの反政府勢力「市民民主化同盟(PAD)」が9日間にわたり占拠したスワンナプーム国際空港。約5000人が陣取ったアジア最大規模の空港は、PAD支持者の“生活の場”と化していた。

 「ここでの生活は良かった。足止めされた外国人も参加すれば、宿泊代と食事代が浮いたのに」。毛布をたたんでいたバンコクの大学生、ナウィット・ナリスラノンさん(23)は屈託がなかった。4階出国ロビーのカウンターを拠点にトイレで洗濯し、PAD支給の料理を食べ、子供の遊び相手にもなった。「快適なデモ。また来る」

 PAD支持者らは3日早朝から、支給されたドーム型テントをたたみ、寝床に敷いた段ボールなどを積み重ねた。イスなどを元に戻した。モップで掃除する人がいる一方、ゴミを放置して立ち去る人も。

 航空会社のカウンターや売店には「一切、触れていない」(PAD幹部)と言うが、電球は外され、店の棚からはカップめんや菓子が消えていた。有力指導者のチャムロン元バンコク都知事は「空港への損害は皆無」と述べ、被害調査を始めた空港当局幹部は笑顔で応じた。支持者の女性(20)は「空港当局もPAD支持よ」と明かした。空港施設の電気や冷房は9日間、休まず稼働していた。

 午前10時前。4階出入り口に接続する高架道路に大型バスが相次いで到着。スワンニー・アットサワウィラナンさん(35)は、多くの外国人客が足止めされたことを問われると、「私たちが国を変える場面を見ることができて、よかったわね」と話し、帰路に就いた。