
・タイトル 聲の形
・ジャンル いじめ 障害
・出版社 少年マガジン
・著者 大今 良時
※完結済み 全7巻
・あらすじとか
聴覚に障害を抱えいじめられていた転校生の西宮硝子。そして彼女をいじめていた中心人物だった石田将也。
ある時、校長先生は硝子の母親から娘がいじめられてるのではないかという連絡があったことをクラスで話した。
いじめられて壊されたと思われる補聴器の代金が100万円を超えているという話になった時。
一緒にいじめていたクラスメイト達、あげくには担任の教師にもいじめは全て石田だけが行っていたという風に校長先生に告げられる。
そしてその後、石田は一緒に硝子をいじめていた連中からいじめられるようになる。
硝子はその後転校し、石田は小学校を卒業してからもいじめっ子だったことを言いふらされ孤立した学校生活を送っていた。
高校生になった石田。自殺しようと考えた石田は最後に硝子に会いに行こうと考える・・
・良かったところ
・綺麗ごとを言って終わることはなく、突き放す言葉や本音で言い合っている
・石田の成長等
ヒス入るところも多々あったけど最終的には成長を感じられたし、立ち直ってるように感じました。
・悪かったところ
・登場人物にクズが多い
ある意味リアルでいいところでもあるんですが、やっぱり好きになれないキャラが多い。
特に委員長(笑)
・最後が曖昧
その先がみたいのに・・・ってとこで終わる。やや消化不良。
幸せにするならするでしっかり結末は書いて欲しいですね。最近こういうの多いですね。
・西宮さんのキャラ
耳に障害を持ってるんだけど・・・どこで石田に惚れたのか、許すというか受け入れることにしたのか・・・結局よくわかんない子でした。
普段どういう風に過ごしてるのかもわからない。普通の学校に問題なく通ってるような描写があった気がしたのだけど・・・??なんでわざわざいじめられてたメンツとつるむんだ・・・?
・感想
わりとしょっぱなからガッツリいじめの話がとんできます。
というか1巻はほぼ全部いじめの描写のみ(^_^;)
いじめる側から急にいじめられる側になり加害者、被害者両方の気持ちを描いていくかなり暗めのマンガです。
ただ途中からはいじめ、障害をテーマにした恋愛マンガっぽいです(^_^;)
特に障害の方はもうテーマじゃないのかな・・・?単にいじめの原因だったくらいにしか感じません。
難聴故の苦悩はあまり深く描かれていません。
ごくごく一般的な見解を持っている方なら誰もがわかってるような描写しかありませんので。
石田が高校生の時は手話を覚えてるので西宮さんとは普通に喋ってるような感覚です。
それにしても・・・自分がいじめられてる時にも関わらず手話を覚えようという状況にどうやってなったんだ・・・?w
自分なら絶対にならないですw
もしなんらかの事故や事件等で石田も同じ障害を抱えるようになってしまった・・・とかならさらに深みがでたんじゃないかなあと思います。
話の展開自体は面白いと思います。石田の感情の変化や悩みは考えさせられる部分もあり、すごくいいと思います。
しかし、いじめ、障害、恋愛全てにおいて物語内で解決してないのはマイナスかな。