相場参加者の中でも目先筋と呼ばれる人たちがいます。
もう目先のことしか見れない人で、後先考えず飛び込んでくる人です。
上を買っては、焦って下に投げ売る。
通称、イナゴとも呼ばれる人たちです。
私は材料株に寄ってくるイナゴさんを目先筋と呼びます。
凄腕さん達や足の速い人達とは気質が違います。
凄腕さん達は上も買いますし、押し目も買いますし、ロスカットするときはサクッとします。
足が速い人達はとにかく初動で買ってタイムラグの発生をじっと待っているスタイル。
これはこれで良い。
目先筋と少し似てる部分もありますが、しかし実際には目線が全く違います。
見ているところが凄腕さん達と目先筋は全然違います。
凄腕さん達はその会社の中身をきちんと見ています。
良い会社なのに下がっていたら応援買いしたくなりますし、自分が買ったところより下がってきたらチャンスだと思い買い増しをしますし、上がっても節目で利乗せしてきますし、全然違います。
その材料が業績にどのように繋がってくるのかイメージし、実際に材料が業績相場に移行する期間やタイミングも自身の中でビジョンとして持ち、確固たる時間軸の中でその企業のことを応援しようとします。
しかし目先筋はその名の通り、目の前の先っちょのことしか見ていません。
上がったら飛び乗り下がったら直ぐに売る。
目先筋の得意技は買って3秒以内に逆指値設定でしょうか?^^
ここ最近の材料株の動きを見てると、こういう目先筋の人たちが群がってきたなと感じます。
あまり良くないですね。
上場企業を応援しようと純粋な思いを行動に移す為に買うという行為は良いと思います。
しかしなんの会社かもよく分からず、材料の中身の吟味せず、ただ飛び乗っては逆指値設定して下で投げ売ってを繰り返してガチャガチャしていては長期ホルダーなど困る人も多いでしょう。
まあ、これ系のことについて色々言ってもキリがないのでこれも相場だろうと言われればそれまでですが^^
とりあえず私が考えました目先筋が生まれる相場心理の流れを纏めてみました。
私のイメージでは現在Bタームに移ってきてるタイミングかなと感じています。
【A Term】
材料株なんて興味なし
↓
材料株が最近値上がりランキングに入ってるのをよく見るようになる
↓
材料株が少し気になり始める
↓
材料株の情報収集をし始める
↓
材料株の情報を見るが手が出ない
↓
材料株の情報を見てはいるがイマイチどこで入って良いか分からない
↓
自分が見ていた材料株が次から次へとぶっ飛んでいく
↓
自分は初動で見ているのに入れなかったことで機会損失をしたと錯覚し憤慨する
↓
次こそは自分も乗ってやろうと気合いを入れる
↓
気合いを入れてる割にはビビって1枚だけ打診買いして様子を見る
↓
たまたま上手くいってストップ高で利確出来る
↓
ビギナーズラックで自信を得る
↓
いよいよ材料株に自信満々に飛び乗る
↓
【B Term】
乱高下に巻き込まれる
↓
成績はマチマチ
↓
とにかくなんでもかんでも乗ってあの時の快感を得ようとまだやる気は残っている
↓
被弾することが増える
↓
飛び乗ったは良いが、勢いが続かないことが増える
↓
含み損を抱えることが増える
↓
【C Term】
いつか戻るだろうとスイングスタイルに一部切り替える
↓
萎える
↓
材料株なんてやっぱり興味がなかったと気付き定位置に戻る
↓
A Termのリズムが始まる
こんな感じでしょうか。
大事なことは初心を思い出して欲しいということです。
ビギナーズラックは心の余裕から生まれます。
心にゆとりがあるんです。
何故か。
それは1枚とか値動きを気にしない枚数だからなんです。
儲けたい気持ちが強くなってくると段々と取引回数も抱える枚数も増えて値動きに翻弄されてしまう。
もし目先筋の人がこのブログをたまたま見る機会があり、ちゃんとここまで最後まで読んで頂いたのであれば、ポジション管理、リスクコントロールをきちんとして、その企業のことを応援するだけの心に余裕を持って臨んで頂ければ同じ失敗を繰り返さないんじゃないかと思っている次第です。