
翌日、まだ夜も明けぬ時間から1日のスタートです
。
バヨンヌからボルドーを経由してポワティエまでの旅です。幹線沿いを円形にまわってきた旅の終わりが近づいてきます。ホテルから駅までの距離、さほどでないもののやはり暗い時間はそれなりに緊張するものです。わき目をふらずテクテクと駅に向かいました
。
7時過ぎの駅、パリ行のTGV到着を待つ人々が集まっていました。リュックに帆立、そして杖と瓢箪を携えた人たちも多かったです。巡礼の途中、または帰り道でしょうか。定刻を少し過ぎて列車が到着、さぁ、どんな景色が待っているでしょうか。
ホテルで朝食をとっておいたおかげか、予定通り列車に乗れた安心感か、うとうとと心地良い眠気に誘われながら進む列車時間。朝もやの向こうに朝日が照らしだされ広大なファームを鴨の群れが一斉に駆け足する光景は写真に収めることは出来なかったけれど、私の目にしっかりと残りました
。
Bordeaux、といえばカヌレ、そしてワイン…というくらいの知識(それも食限定)しかありませんでしたが、ボルドーはその歴史も大変に深く長く、「月の港」と呼ばれる美しい町であり、重要な交通の要所でもあることをこの旅で知りました。そしてこのボルドーもまたサンチャゴ・コンポステーラ巡礼の重要な地点の一つだということも
。
国鉄駅から町の中心までは少し離れているので、トラムを利用してアクセスすることにしました。この日も太陽の光降り注ぐ1日で、ジロンド川を渡るトラムの車窓から、旧市街の美しい街並みがくっきりはっきりと見ることが出来ます。そして旧市街に残る美しい街並みは、想像以上に素晴らしく、いつかここにゆっくり滞在して一つ一つの建物をくまなく見て回りたい、そう思いました。
聖堂で束の間、静寂のときに浸り、教会前の広場で開催されていた蚤の市をぶらり。雲一つない晩夏とは思えぬ力強い陽射しは、水の鏡に反射してなお一層美しく見えました。リュックをしばし置いて、ランチはムール貝・そしてボルドーの白ワインを。これぞ私の旅。「目に見る全てが輝いて見える」そんな瞬間にここボルドーで出会えました。
そうそう、このボルドーに向かう列車の中で、窓に映る自分の表情を見て驚きました。口角が上がって何だかとても満ち足りた表情をしています。この旅、正解!私はどうやらとても幸運な旅を続けていたようです
。