お茶の淹れ方資料を作っていました。
お湯は、沸騰させすぎず上海蟹の目ほどの大きさの泡「蟹眼」xie4yan2がたってきたらOKです。
というフレーズを書いていて、このことを教えてくれたとある中国人のことを思い出しました。
彼はお茶にも造詣が深いのですが当時ポータブルプレイヤーの販売を生業としており、わたしはMDウォークマンを探していてその店に行き着いたのでした。
結構な値段がするものです。当時の私は日本語教師、お金もそれほどなく、そのMDウォークマンは私の月給の半分くらいの値段で売られていました。
散々な交渉の末、月給の3分の1くらいになりました(笑
そこでお買い上げ。
今ほど強気な値切りも出来ない頃のお話です。
さて、しばらく経ってからまたそのお店に行ってみました。
何の用事だったのかは覚えていません、単に暇つぶしだったのか、挨拶なのか…
すると店の彼が、
お前は日本人だったのか
といいます。
その土地には日本人がまだそれほど多くないころ、日本人であることで特別視されることを嫌って、なんとなく口ごもりながら
そうだよ
と答えました。
すると、
早く言ってくれよ、日本人だってわかってたら絶対に値引きなんかしなかったんだ!
と、気分悪そうです。
なんだってなんだって?そりゃ聞き捨てならないな、なんで日本人がダメなんだ?
戦闘開始の合図でした。
彼はやはり教科書から受け継いだ理論や、イメージで日本人を叩いてきます。
対して私は日本という国の歴史は変わらないがその国を変えていく責任を負っているのはわれわれ若者であり、今この私を見てそれでも日本という国をダメな国だというか、という理屈で戦います。
お店の中ですが、閉店時間を過ぎた頃若い店員が(対戦相手の彼も若いのですけれど)白酒と何かしらの料理を運んできました。
もうこの時点ではその彼も私のねちこい反撃に、すこし態度を軟化させており、一杯やろうじゃないかという話になっていたのです。
その日はへろへろになりながら熱い議論を交わしたのでした。
その後、ちょくちょくその店に遊びに行くようになり、用もないのにお茶をご馳走になったりしたものでした。
今ふとそのことを思いだし、熱かったなぁ、あの頃は、と思うようになった自分に気が付きました。
人間そういうもんなんでしょうね。
今だったら、日本人が嫌いなんだ、知ってれば絶対値引きなんかしなかったぞといわれたら。。。
・・・。
やっぱりカチンと来るな(-_-;
きっとまた戦うのかもしれない。
でも夜中まで飲むようなことはないだろうな。
もし今だったら、相手を言い負かしてへこまして、勝った気分で凱旋だ。
その実溝は深まっている。。。
若さゆえか熱さゆえか。
日本を変えていくはずの若者は、今もやはり若者がその役目をになっているということなのだろう。