読書感想(261)「ルビィ◆重松清」ルビィ 重松清著 講談社文庫 2023.5.25読了 ☆☆☆☆ あの世とこの世の中間領域で繰り広げられる、自殺した女子高生と売れない小説家の物語…と書くと何のこっちゃら全く想像できないと思うが、まぁそんな異質な設定の小説です。そして人が死に至る心の葛藤を、手を尽くして快方に持っていく、ユーモアあり涙ありの感動的な作品でもあります。この作品を読んで自殺を思い止まる人が1人でもいれば、それが著者の本望なのかもしれません。