先週の日曜日は、mywifeと広島のワイン仲間2人の計4人でディナーしました。友人2人は翌日からボルドー、ブルゴーニュを巡るフランス旅行に出かけるため東京で前泊。本場のフレンチを味わう前に日本の美味しいフレンチを堪能するという、本国にケンカ売ってるような企画です(笑)。
お店はJR五反田駅から少し歩いたところにあるフレンチレストランMAY 。
店内はクラッシックで落着いた雰囲気。開店と同時に到着したので、一番奥のテーブルに案内されました。
乾杯のシャンパーニュはGOSSET、グジェールに牛蒡のリエットを挟んだアミューズでディナーのスタートです。
このコース、アミューズが5品あります。次は椎茸のムースと豚肉のリエット。
そしてレッドオリーブにサラミにケークサレ。どれも味や香りが異なり、いろいろ楽しめます。
最初の前菜は焼き茄子のババロア。下のほうのコンソメのジュレにはオマール海老が沈んでます。
ワインはボルドーの白、Les Sens du Fruit Blanc 2012。フレッシュで瑞々しく、ボリューミーなオマールといいバランス。
次はフォワグラのテリーヌ。フォワグラと甘いものは定番だけど、この無花果ともいいマリアージュです。
合せたワインは、これも少し甘めのアルザスのリースリング、Vincent Fleith 2012。お花と蜂のかわいいエチケットのやつね。
ちなみにフォワグラが苦手なmywifeは、メニューを穴子と松茸のなんたらというのに変更してたけど、ワインもそれに合せて異なるものが供されてました。
今回、ワインと料理のペアリングはソムリエさんにお任せしました。ひと皿ごとにそれに合うワインをグラスで出してもらいましたが、結果的にはこれが大正解。どれもすばらしいマリアージュでした。
まだ前菜か続きます。
暖かい前菜は鮑のムニエルと賀茂茄子のフリット。肝のソースが添えられてます。
ワインはトゥレーヌのソービニヨンブラン、Guy Allion Domaine du Haut Perron。
この頃になると、20数席ある店内は満席に。見るとかなり年配のお客さんが多い。しかも常連っぽい。オープンしてまだ1年ちょっとなのに、ちゃんとお客さんに支持されている。いいお店だという証ですね。
さて次の魚料理は、舌平目のグラチネ仕立て。貝のスープに青のりの風味が少し和を感じさせます。
そしてワインはシャブリ。Pommier Chablis 1er Cru Beauroy 2012。もう、合わないわけがありません。
ここまでで充分過ぎるほど堪能してるのに、これからがメインディッシュです(笑)。メインは牛と仔鳩が選択できて、ここは全員が仔鳩をチョイス。
メイン1品目はフランス産仔鳩胸肉の岩塩包み。
包んだものを目の前で開いてくれます。普通の岩塩包みと違ってパンのようなもので包まれてたので、思わず「それも食べれるんですか?」と聞いてしまったよ(もちろん食べれません・笑)。
立派な赤身はジビエの旨みたっぷりです。
ちなみに鳥肉にも白身と赤身がありますよね。鶏は白身だし、鴨や鳩は赤身。この違いはなんでしょう。実は飛ぶ鳥は赤身、飛ばない鳥は白身なんですね。鳥肉豆知識でした(笑)。
合せたワインは、先に飲んだアルザスのリースリングと同じ造り手さんのピノ・ノワール。
メイン2品目は仔鳩もも肉のコンフィ。ピンに刺さってるのは肝、ずり、ハツで、このあたりも和のイメージかな。これらは上品に手で摘んでいただきました(笑)。
そして白でもいけそうなこの料理に合せたのは、コート・デュ・ローヌの軽めのシラー。Domaine Mucyn Saint Joseph 2011。
デザートはパイナップルのカネロニ仕立て。
いゃ~大満足のディナーでした。本格フレンチとなれば、こってり重たいソースで胃もたれしそうな(笑)イメージだけれど、ここMAYの料理は違いますね。コース全体で味のコントラストがしっかり考えられているから、食べ疲れしない。さらにこの日のメニューは比較的軽めのテイスト。だから合せるワインも白やブルゴーニュが多くて、これはボクにとって非常にポイントが高かったな。品数が多いのは、シェフが表現したいことがそれだけたくさんあるってことでしょう。若いシェフの力強さも感じる、いいディナーでした。
この日のオールスターキャスト(笑)。左から順番にいただきました。
さてさてフランスに旅立ったお2人さん、そちらでここのフレンチを越えるディナーに出会うのは、なかなかハードル高いと思いますよ(笑)。