読書感想(52)「ゆりかごで眠れ◆垣根涼介」 | アルジャーノンにシャンパンを

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♪信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら
どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ♪♪
というわけでブログはじめました。
ちなみに、はつかねずみのアルジャーノンとは関係ありません。面識もありません(^-^)/。

ゆりかごで眠れ

垣根涼介著

中公文庫

2013.1.31読了

☆☆☆☆


アルジャーノンにシャンパンを

コロンビアマフィアのボスに登りつめた日系2世のリキ。彼ら一味が、日本で囚われている仲間を救い出すためひと暴れするというストーリー。そこに、対抗するマフィアとの闘争や助けた浮浪児の少女、日本の警察、退官したばかりの女性刑事なんかが絡んできて、著者得意の血なまぐささと人間味溢れる?作品になってます。

自分ではどうしようもない、生まれた境遇による理不尽な運命に対する怒りや絶望、それでも生きていかなければならない現実を悟る醒めた感性。いつもの魅力的な登場人物とスリリングな展開で楽しく読めました。

でもこの手の話は、人によって好き嫌いが分かれるかもね。



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