■ 手術開始:「焼かれる私のお尻」
注射から約25分。先生再登場。
「じゃあ始めますね〜」
(え、まだ感覚あるんだけど!?)と思いつつ、もう任せるしかない。
お尻にテープが貼られ、ベッドに回して左右に引っ張られ、お尻が完全に“開放”される。
たぶん今、自分の肛門、全開です。
麻酔が効いているので直接の痛みはないが、なにかを深く突っ込まれ、焼かれ、削られていく感覚はある。
「ジュー」「ジュー」という音、焦げた匂い。
「今、焼かれてるな」と、はっきりわかった。
15分ほどで終了。
麻酔が効いてるからと、テープを勢いよく剥がされる。麻酔が無かったら悶絶してたと思う。(普段の診察では優しくしてくれるから良し…)。
ガーゼを巻かれ、ズボンを履かせてもらい、別室で静養へ。
■ 静養時間:動かない足に焦る
仕切られた薄暗い部屋に移動し、点滴をしたまま1時間半の静養。
暇なのでスマホをいじっていると、ふと気づく。
「あれ? 足が動かない…?」
足首から先がまるで動かない。究極に痺れた正座のあと、みたいな感覚。
看護師さんに伝えると、「少し意識して動かしてみてくださいね」と。
手術から90分後、ようやく休養終了。歩けるには歩けるけど、ぎこちなく、スローモーションな感じ。
■ 退院とやさしい飴ちゃん
最後に先生から術後の説明と薬の処方。
- ロキソニン(定期)
- カロナール(頓服)
- 強めの鎮痛剤(自宅でのみ使用可)
帰り際、受付に向かうと、看護師のおばちゃんが小声で
「会計待ってる間に舐めな」と飴ちゃんをくれた。
そのやさしさが沁みた。やっぱり看護師さんって、すごい。
処方も気を利かせて当日分だけ院内で出してくれていて、「このクリニックで良かった」と思った。
ただ、そんな気持ちでいられるのは麻酔が効いている時だけだった…。
手術後編へ続く