今回は、私が受けた「痔瘻の日帰り手術」についてお話しします。
ネットであれこれ調べては不安になっていたあの頃の自分のように、誰かの役に立てばと思い、リアルな体験をここに残します。
■ 手術当日の朝:いきなり坐薬との対峙
朝6時。まだ眠い目をこすりながら坐薬を2個挿入。
名前は「レシカルボン」。調べると、腸内で炭酸ガスを発生させて排便を促すという代物らしい。
「15〜20分は我慢してね」と言われたけど、私はもともと“朝に強い”タイプ。入れて5分、すでに限界。腸内で風船が膨らんでいるような、あの独特の圧迫感。
なんとか15分耐えたところでトイレにダッシュ。以後30分ほど、スルスルと自然排出タイムが続く。
■ いざクリニックへ
8:30にクリニック到着。
移動中、なぜかくるりの「ばらの花」を聴く。特に意味はないけど、妙にマッチしていた。
受付を済ませ、診察室へ。ベッドにうつ伏せになり、お尻を出す。看護師さんに血圧と脈を測られ、点滴の準備。
そこに先生登場。
■ 麻酔タイム:仙骨にドスン
「仙骨麻酔しますねー」
正直、人生で麻酔なんて歯医者レベルしか経験なし。緊張しかない。
エコーを使って位置を探し、「ドスッ」と針が刺さる。
思ったより痛い。ズンと奥まで来る感覚に、思わずお尻がキュッ…。すかさず看護師さんに押さえられる。
液が注入されていく感覚も分かる。でも、次第に感覚が鈍っていく。
■ 麻酔が効くのを待つ間に
そのまま手術室へ移動し、うつ伏せのまま20分ほど待機。スマホ自由に使えて少し安心。
5分…じわじわと麻酔が効いてくる。
10分…お尻を締める力がなくなる。
15分…下半身の“ぼわーっ”とした感覚が広がる。
看護師さんが冷たいものや尖ったものを当てて麻酔チェック。なんかちょっと…遊ばれてる気がして複雑な気持ちになる。
右側にまだ感覚があったので、さらに少し待機。
■ お尻の毛を剃られる屈辱
そして唐突に、「お尻の毛を剃りますね〜」とバリカン登場。
剃ったあとはテープでペタペタ毛を回収。
なんか…地味に屈辱的。けど、看護師さんはみんな優しいから、全てを委ねる。
その後、点滴が始まり、いよいよ“本番感”が増してくる。
手術本番編へ続く