近年、大半の犬が室内で飼い主とともに生活するようになり、屋外での飼育は年々少なくなってきていると言われています。

そのような犬の生活環境の変化とともに、犬のアレルギー疾患の発症数は増加傾向にあると言われています。

アレルギーの原因は、空気中の花粉やホコリの吸引、アレルギー食品の摂取、金属や化学繊維への接触など、様々な事が影響して起こりますが、近年の機密性の高い室内は、ホコリや粉塵、繊維クズなどのアレルギー物質が溜まりやすく、人に比べて体高の低い犬は、それらの空気中に舞ったアレルギー物質を吸引しやすいために、アレルギーを起こしやすくなっています。

空気清浄機などを使用しても、カーペットやソファーに付いた微細な粉塵は取り除く事ができず、また1mmにも満たない微細なダニの死骸や糞に対してアレルギーを示す場合もあるため、頻繁に室内を掃除していても、カーペットやソファーなどがダニや粉塵の温床になっている場合には、犬のアレルギーの原因が排除できずに、症状がなかなか治まらない事もあります。

また、アレルギーの原因が室内のアレルギー物質だけに限らず、毎日食べているドッグフードやおやつにある場合には、それが犬の好物であっても病変を引き起こしている事があります。

他にも、シャンプーのやりすぎによって皮膚が乾燥していたり、慢性皮膚炎が起こる事で、皮膚の常在細菌の作り出す毒素に対して過敏になっていたり、アレルギー反応が生じている事もあります。

多頭飼いの場合には、ニキビダニやヒゼンダニなどの微細な寄生虫が連鎖的に感染する事があり、それによって皮膚のバリア機能が低下して、アレルギーによる皮膚炎が同時期に起こる事があります。