水質浄化も真珠もできる。こんな一石二鳥の試みを埼玉県ボート協会が行っている。場所は戸田漕艇場(埼玉県戸田市)。池蝶貝(いけちょうがい)を使っての実験で、まだ浄化効果の数値は出ていないが最近、淡水真珠ができていることが分かった。「水がきれいになり、真珠もできれば」。関係者は今後の展開に期待している。(三宅陽子)
戸田漕艇場で3月18日、池蝶貝を引き揚げて生育状況の確認が行われた。
2個を引き揚げたところ、沈めたとき約13センチだった全長は約18センチに成長。1個の中には細長い真珠(縦約7ミリ、横約4ミリ)7個。もう1個には円形状の大粒真珠(直径約15ミリ)2個が見つかり、関係者から歓声が上がった。
実験は戸田漕艇場の深刻な水質汚濁を何とかしたいとの思いから始まった。戸田漕艇場のボートコースは水の流れがなく、浄化機能が極めて低い。昭和39年の東京オリンピック開催以来、水の入れ替えがなく、夏にはアオコが発生する。
このため、協会の和田卓さん(63)が池蝶貝を使った実験を発案した。池蝶貝はアオコや植物プランクトンなどを餌にし、1個当たり1日ドラム缶1本の水を浄化する能力があるといわれる。
同協会は平成18年4月から今年3月、池蝶貝1410個をネットに入れてボートコースなどに沈めた。個体の一部には淡水真珠ができるよう、外套膜を埋め込んだ。このうち93個は死亡したが、残りは生息。成長すると全長が30センチ近くになるという。
18日の引き揚げを見守った茨城県真珠養殖漁業協同組合の柴田光夫さん(78)は「貝がこんなに大きくなるとは思わなかった。植物プランクトンを餌にしている証拠。将来的に、ここで自然繁殖できればすごい。真珠も質が良さそうで、市場に出しても売れるのではないか」と興奮気味に語った。
淡水産真珠の養殖は琵琶湖などで行われているが、水の浄化を目的とした池蝶貝の生育は全国的にも珍しいという。
実験はまだ始まったばかりで同協会は、引き続き実験を継続する予定。戸田市や戸田競艇組合などから補助金を得て、池蝶貝を新たに3000~4000個増やしたいという。
和田さんは「まだ浄化数値は出ていないが、貝の数を増やしていけば水は確実にきれいになる。真珠の販売もできるはず」と話している。
戸田漕艇場で3月18日、池蝶貝を引き揚げて生育状況の確認が行われた。
2個を引き揚げたところ、沈めたとき約13センチだった全長は約18センチに成長。1個の中には細長い真珠(縦約7ミリ、横約4ミリ)7個。もう1個には円形状の大粒真珠(直径約15ミリ)2個が見つかり、関係者から歓声が上がった。
実験は戸田漕艇場の深刻な水質汚濁を何とかしたいとの思いから始まった。戸田漕艇場のボートコースは水の流れがなく、浄化機能が極めて低い。昭和39年の東京オリンピック開催以来、水の入れ替えがなく、夏にはアオコが発生する。
このため、協会の和田卓さん(63)が池蝶貝を使った実験を発案した。池蝶貝はアオコや植物プランクトンなどを餌にし、1個当たり1日ドラム缶1本の水を浄化する能力があるといわれる。
同協会は平成18年4月から今年3月、池蝶貝1410個をネットに入れてボートコースなどに沈めた。個体の一部には淡水真珠ができるよう、外套膜を埋め込んだ。このうち93個は死亡したが、残りは生息。成長すると全長が30センチ近くになるという。
18日の引き揚げを見守った茨城県真珠養殖漁業協同組合の柴田光夫さん(78)は「貝がこんなに大きくなるとは思わなかった。植物プランクトンを餌にしている証拠。将来的に、ここで自然繁殖できればすごい。真珠も質が良さそうで、市場に出しても売れるのではないか」と興奮気味に語った。
淡水産真珠の養殖は琵琶湖などで行われているが、水の浄化を目的とした池蝶貝の生育は全国的にも珍しいという。
実験はまだ始まったばかりで同協会は、引き続き実験を継続する予定。戸田市や戸田競艇組合などから補助金を得て、池蝶貝を新たに3000~4000個増やしたいという。
和田さんは「まだ浄化数値は出ていないが、貝の数を増やしていけば水は確実にきれいになる。真珠の販売もできるはず」と話している。