県諏訪地方事務所と諏訪保健所は3月31日、2007年度に諏訪湖で実施した水質調査の結果(速報値)を発表した。水の汚れの度合いを示すCOD(化学的酸素要求量)と、全リンはともに2年連続で改善。全リンは前年度に続いて環境基準を達成するとともに、諏訪湖水質保全計画に基づく取り組みが始まった1988年度以降で最も低い値となった。

 調査は、結氷によって測定できなかった2月を除き、月1回実施した。湖心、諏訪市の初島西、岡谷市の塚間川河口沖の3地点で採水。湖水1�に溶けた量を調べ、年度平均値を出した。

 それによると、前年度5.5��だったCODは5.1��に、0.043��だった全リンは0.041��にそれぞれ改善。昨夏から秋にかけての高温少雨でアオコが発生したこともあり、9、10月の数値は前年度より悪化したが、いずれも4—7月の数値が改善し、平均値を大きく引き下げた。

 一方、湖の富栄養化の一因となる全窒素は0.73��で、0.71��だった前年度からやや悪化した。3月調査で1.2��という高い数値が検出されたのが響いた形だが、同事務所は「結氷明けの水の循環が影響した可能性はあるが、現段階ではっきりした原因は分からない」(環境課)としている。

 このほど策定した第5期諏訪湖水質保全計画(07—11年度)では、全窒素の水質目標を0.65��とし、第4期計画の0.75��より厳しく設定した。県は「上川と宮川流域で流出水(非特定汚染源)対策を重点的に実施するなどして、最終年度までに水質目標を達成したい」と話している。