ろ過装置開発の近大と県
県と近畿大が浄化作戦に乗り出す猿沢池(奈良市で) 2010年の平城遷都1300年記念事業に向け、県と近畿大は今年3月から、奈良市の観光名所・猿沢池の水質浄化作戦をスタートさせる。両者が昨年9月に結んだ観光振興協定に基づく池の魅力アップの共同事業第1弾。池周辺での植樹や雑木の伐採も行う。「興福寺五重塔が水面に美しく映える猿沢池をよみがえらせたい」としている。
猿沢池は、観光客らが与えるえさや、雨水とともに流入するシカのふんなどで富栄養化が進み、夏になるとアオコが大量発生。県は10年以上前から池に酸素を送り込み、夜間に増水するなどの対策を施してきたが、観光客らから「汚い」などの苦情が絶えなかった。
猿沢池は古来より「澄まず、濁らず……」と言い伝えられ、県観光課は「アオコをすべて取り除き、澄んだ水にすると、イメージに合わなくなる」と、適度な濁りを求めており、ろ過の程度を調節できる装置を開発した近畿大短大部の岩村淳一教授(製品開発専攻)と共同で浄化に取り組む。
装置は、内部の表面が網の目状になったフィルター式のステンレス製回転式ドラム(直径約60センチ、長さ約80センチ)。円筒形ドラムの内部に水を通し、その傾斜によってろ過の程度を調節する。
岩村教授は昨年11月から、研究室で池の水を使って予備実験を行い、ドラムを5度に傾けることで50%程度のアオコを除去する成果が得られた。今年3月から池のほとりに装置を設置して稼働させれば、10月には、現在水面から8センチ程度の透視度が、10~15センチに改善できるとみている。
岩村教授は「池の底が見えないようにしながら、コイやカメが水面で泳いでいる姿を眺めることができる濁りを実現できるはず」と話す。
また、池周辺で雑木が成長し、観光業者などから「以前は見えていた興福寺五重塔が、今は見えなくなった」との指摘があるため、県観光課は雑木の刈り込みを行うとともに、サクラなどを植樹する計画だ。
同課は「猿沢池は奈良を訪れた観光客の玄関口。大学の知恵を借りながら、2010年に観光客を気持ち良く迎えられる準備を進めたい」としている。
県と近畿大が浄化作戦に乗り出す猿沢池(奈良市で) 2010年の平城遷都1300年記念事業に向け、県と近畿大は今年3月から、奈良市の観光名所・猿沢池の水質浄化作戦をスタートさせる。両者が昨年9月に結んだ観光振興協定に基づく池の魅力アップの共同事業第1弾。池周辺での植樹や雑木の伐採も行う。「興福寺五重塔が水面に美しく映える猿沢池をよみがえらせたい」としている。
猿沢池は、観光客らが与えるえさや、雨水とともに流入するシカのふんなどで富栄養化が進み、夏になるとアオコが大量発生。県は10年以上前から池に酸素を送り込み、夜間に増水するなどの対策を施してきたが、観光客らから「汚い」などの苦情が絶えなかった。
猿沢池は古来より「澄まず、濁らず……」と言い伝えられ、県観光課は「アオコをすべて取り除き、澄んだ水にすると、イメージに合わなくなる」と、適度な濁りを求めており、ろ過の程度を調節できる装置を開発した近畿大短大部の岩村淳一教授(製品開発専攻)と共同で浄化に取り組む。
装置は、内部の表面が網の目状になったフィルター式のステンレス製回転式ドラム(直径約60センチ、長さ約80センチ)。円筒形ドラムの内部に水を通し、その傾斜によってろ過の程度を調節する。
岩村教授は昨年11月から、研究室で池の水を使って予備実験を行い、ドラムを5度に傾けることで50%程度のアオコを除去する成果が得られた。今年3月から池のほとりに装置を設置して稼働させれば、10月には、現在水面から8センチ程度の透視度が、10~15センチに改善できるとみている。
岩村教授は「池の底が見えないようにしながら、コイやカメが水面で泳いでいる姿を眺めることができる濁りを実現できるはず」と話す。
また、池周辺で雑木が成長し、観光業者などから「以前は見えていた興福寺五重塔が、今は見えなくなった」との指摘があるため、県観光課は雑木の刈り込みを行うとともに、サクラなどを植樹する計画だ。
同課は「猿沢池は奈良を訪れた観光客の玄関口。大学の知恵を借りながら、2010年に観光客を気持ち良く迎えられる準備を進めたい」としている。