八郎湖が湖沼法の指定湖沼になりました。今までと何が変わるのですか。湖沼法は正式には湖沼水質保全特別措置法といい、1984(昭和59)年にできました。 湖や沼、ため池などは川のように水が流れないため、汚れがたまりやすいのが悩みです。湖や沼の水は水道や農業用水などに使われます。また、さまざまな動植物がすみ、自然環境を守る上でも重要なところ。汚したままにしておくわけにはいきません。ですから国は、特に水をきれいにする必要がある湖や沼とその周辺地域を指定し、対策を強化してきました。 湖沼法ができた翌年、滋賀県の琵琶湖、茨城県の霞ケ浦、千葉県の印旛沼と手賀沼、岡山県の児島湖が指定されました。その後、長野県の諏訪湖、宮城県の釜房ダム、島根県と鳥取県にまたがる中海、島根県の宍道湖、長野県の野尻湖が指定湖沼となり、八郎湖は11カ所目です。 もともと八郎湖は「八郎潟」という大きな湖でした。琵琶湖に次ぎ、日本で2番目に広い面積を誇りましたが、1957年から20年かけて干拓工事が行われ、残ったところを八郎湖と呼ぶようになりました。干拓というのは湖の水をくみ出し、新たに農地などを造ること。干拓によってできたのが大潟村です。 八郎湖には三種川や馬場目川、馬踏川など20以上の川が注ぎ、家庭や工場の排水、農業などに使われた水が流れ込みます。こうした水には植物プランクトンの栄養になる窒素やリンが含まれます。昨年夏にアオコが大量発生したのはこのため。アオコは植物プランクトンの一種で、悪臭を放つので困ります。 国は今回、八郎湖と周辺の9市町村(秋田、能代、男鹿、潟上、三種、五城目、八郎潟、井川、大潟)を湖沼法に基づいて指定しました。県は窒素やリン、水の汚れ具合を示す化学的酸素要求量(COD)をどのくらい減らすか目標を示した計画を国に提出し、下水道の整備や排水規制の強化などに取り組みます。国の指定によって補助事業に選ばれやすくなる一方、目標を達成する義務も負います。