昨夜 秋風義関に入り

朔雲 邊月 西山に満つ

更に飛将を(うなが)して(きょう)(りょ)を追はしめ

沙場の匹馬をして(かへ)らしむる 莫かれ

 

(サンズイ有り)関 :漢民族の砦

朔雲:北の国、えびすの雲 

 

Yoshiのつぶやき】

匈奴の地に秋が来た。

僻地に雲が出、月もある。

飛将のように(?) 捕虜を 捕えて

独り残らずやっつけよう。

作者は唐の将軍である。自分のことを詠っていると思う。

飛将とは漢の李廣の事だから、自分も飛将のようにとするのが自然だろう。