旅夜 懐を書す細(さい)草(そう) 微風の岸に, 危檣(きしょう) 獨り 夜舟す星 垂れ 平野 闊(ひろ)し,月湧き 大江 流る。名 豈(あに) 文章の著す?官 應(まさに) 老病に休す。飄飄(ひょうひょう) 何の似る所か?天地の一沙(いちさ)鴎(おう)。 危檣:帆船【Yoshiのつぶやき】細い草が岸辺に生えている星が降り、平野は広々している月が湧き、長江が流れている。名誉は 名著が作り出すものか?官職も病で途絶えた。今は飄々としているが、何に似ているのだろう。天地の 一羽の鴎に過ぎない。