涼州

葡萄の美酒夜光の杯

飲まんと欲し 琵琶馬上に(もよお)

酔って沙場に()すも君笑うこと()かれ

古来征戦 幾人か(かえ)る。

Yoshiのつぶやき】

蒲萄の酒を月の光にかがやく杯に注いで

飲もうと思っていると馬上で琵琶を弾くのが聞こえる

酔って砂漠に寝転んでも笑ってくれるな

古来 砂漠の戦いで何人が無事に(もどった)ろう

綺麗な詩かと思って よく考えると恐ろしい詩だ。

「酒を飲んで、砂漠で酔い潰れても、笑ってくれるな。

古来 匈奴との戦いに遠征しても戻って来た兵士が

何人いたろう」という叫びである。

子供の頃訪れた砂漠が蘇ってくる。