廬山
万丈紅泉落 迢迢半紫気
奔流下雑樹 酒落出重雲
日照虹霓似 天清風雨聞
霊山多秀色 空水共気気
紅泉:滝

万丈の滝が落下している 辺りは半ば紫色だ
奔流が雑木林を濡らし 沖に出て雲に重なる
日が照り虹となり 天清(はれ)て雨を聞く
霊山は秀色多く 空水共混沌とす。
【Yoshiのつぶやき】
先の照鏡見白髪の張九齢であるが、広東省の出身で玄宗時代官僚
として優雅な時代を過ごしたが、その後湖北省に左遷された苦しい経験
を持っている。そう知って詩を詠むと、ただ漠然と滝を見ているのではなく、
その裏で自分を見つめている気がする。