
別路雲初起
離亭叶正稀
所磋人异雁
不作一行飛
別れの路に 雲が初(あたら)しく起(おき)た
離れの亭(やかた)に人もまばら
遠くに雁の群れが去っていく
仲間と離れて飛ぶものなどいないのに
【Yoshiのつぶやき】
作者の七歳女というのは、7歳の女の子である。
少女の兄が旅立つので、悲しんでいるのだが、
遠く飛ぶ雁を見て、雁だって仲間と一緒に出掛けるのに
私の兄は一人で寂しそうだなど、簡単に言える言葉で
無いと感心するばかりである。第一、7歳の時から一生
漢字のみで暮らすなど、お国変わればなんとやらでは
無いけれど隣の国には恐ろしく頭の良い人が居るのは
間違いないといつも思っている。