秋浦歌
白髪三千丈
縁愁似箇長
不知明鏡里
何処得秋霜

白髪三千丈
愁(うれい)に縁(よ)り箇(かく)の似(ごと)く長し
知らず明鏡の里(うち)
何の処にか 秋霜を得ん

【Yoshiのつぶき】
三千丈もあろうかという白髪は
愁いによってこのように長くなった
鏡の中にいる自分をみても誰だか判らない
どこでこんなに秋の霜のようになったのだろう。

日本中誰でも知っているこの詩がどのような環境で作られたのか
地図でフォローしてみた。李白は秋浦歌として、多数の歌を作って
いる。秋浦とは安徽省池州市の長江河畔の入江である。
李白が晩年を過ごした所である。中国は広い秋浦は、秋浦河が
北を向いて長江に合流するところで、この辺り何本もの川が合流
している。水墨画にも書かれた風光明媚なところです。