
小時月を識らず
呼んで白玉の盤と作(な)す。
又 疑う瑶台の鏡
飛んで青雲の端に在(いた)るかと。
瑶台:仙人のいるところ
【Yoshiのつぶやき】
子供の頃月のことは知らなかった。
白玉を入れるまるいおぼんと呼んでいた。
又、仙女の住んでいる瑶台の鏡が飛んで行って
青い雲の端にひっかかったかと思っていた。
この詩は通常の五言絶句かと思っていたけれど違うらしい。長い詩の一部らしい。続きが
あった。
仙人垂両足、桂樹何団団
白兎搗(つ)薬成,問言與誰餐
仙人が両足を垂れている。桂樹何と団団(まるまる)していることか
白兎が薬をついている。お聞きしますが誰の夕飯ですか?
ここまで来ると、挿画の意味も見えて来る。美しい月を見て色々と思い浮かべて
いるようだ。月の中に老人を見ている。両足を垂らしている姿か。
兎が薬草をついている誰のために?