床前
床前明月を光(み)る
疑う(うたが)らくは是れ地上の霜かと
頭(こうべ)を挙げて明月を望み
頭を低(たれ)て故郷(ふるさと)を思う。

ベッドの上から明るい月が見えている
明るいので地上に霜が降りたかと疑いたくなる。
頭を挙げて明月を望み、
頭を低れて故郷を思いだしている。

【Yoshiのつぶやき】
李白の有名な詩である。
李白31歳の作である。湖北省安陸市小寿山に居た時の作と言われます。安陸市を地図で追ってみました。上海を西へ進み揚子江が三門峡で大きく東に向きを変え、郷州(チョンチョウ)まで東に進んだところ辺りで南に下ったところに安陸市があります。近くに景勝地鶏公山がある。
この詩は楽府題といって、楽府という役所が「静夜思」というタイトルの曲を奏で多くの人が色々歌詞を付けた中の一つです。
この詩を習ったとき、起句は「床前月光を見る」であったと記憶しており、今も月光の方が好きである。