
廃炉作業の第一段階は、使用済み燃料を取り出すことである。これでの検討でお判りのように、原発では燃料は燃料棒の形で、どこでも水の中に保管されいつまでもじくじく未反応のウラニウムが反応しているから取り出して棄ててしまう訳には行かない。
上の図は、福島第一4号機の核燃料取り出し作業の現状である。操作の容易さんために、使用済み燃料棒は5階の水槽に入っている。記憶していらっしゃると思うけれど、原発事故の折り、福島第一で4号機は定修中であったからどこも不具合点はない。事故との関連で福島第一が廃炉されることになり、やむ無く燃料棒取り出しになったのである。図の下段に記載され嶺るように、大型クレーンっを使ってゆっくりゆっくり地上へ降ろす。入れた時の逆で予定の行動である。
これが廃炉作業の始まりで、終了までに30年から40年かかる予定である。
核分裂はゆっくりした反応なので、ゆっくりゆっくり作業を進める。チェルノブイリで現在なお廃炉作業が進んでいる所以である。