上の図は福島第一の排水処理系統図である。山側から1日400トンの地下水が入り、発電所を通り抜けて海へ流れるがその間敷地内で、トリチウムを含んだ排水と接触すると、等量の汚染水となるため、敷地内のタンクに一時保管している。図で判るように、タンクが約1000基あり、総汚染水量43万トンである。トリチウムは三重水素を含むトリチウム水の形で存在するが、同位元素で通常の水と分けることは事実上不可能である。永久にタンクを増設することは不可能なので、根本的な解決が必要であるが、現在の技術レベルでは難しいと言わざるを得ない。