公的年金には、自営業者向けの国民年金と、民間企業の従業員向けの厚生年金、そして公務員を対象とする共済年金の3種類があります。このうち、国民年金と厚生年金の運営業務を行っているのが日本年金機構です。ここが保険料を徴収して、年金受給者への支払いを行っています。年金保険料の積立金は154兆円あります。(平成25年度末) この積立金は年金積立金管理運用独立法人(GPIF)が運用しています。
年金とは何かと考えてみましょう。お金の流れとして一番普通なのは売買です。あと税というのがあります。政府が強制的に徴収し、公共サービスを提供する、もしくは税の再配分する、両方の側面があります。貯金とも違うし、税でもない、そもそも経済的な行為なのでしょうか。売買と税との中間的な位置づけです。
生命保険と同じような経済行為なのですが、「予想外に長生きしすぎて、生活するための貯金が足りなくなるリスク」に対する保険商品なのです。
そもそも、日本の場合、「公的年金とは、労働者の皆さんがお互いに支えあうための保険ですよ」とした虚構から始まったものです。

先の
60~70代 逃げ切った世代
40~50代 逃げ切ろうと必死な世代
20~30代 逃げ切れない世代
の議論からすると、みんなが幸せになる便利なシステムなど存在しない。いずれ、政府の借金が膨れ上がり破綻するときに年金制度も破綻するが、破綻の時期は短くとも(?)明日ではない。
60~70代:死ぬまで年金を貰らえる可能性は高いが、政府が年金の運用を間違えれば駄目になる。100%政府に頼ることなく、自前の運用も気にする事。
40~50代 逃げ切れるか、逃げ切れないか 50/50 逃げ切れない場合を考慮して、対策すべし。本講最後の結論とは異なるかも知れないが、年金の破綻を前提に、資産運用を開始せよ。文字通り自分の居場所を確保せよ。仕事が無くなっても住む家を確保せよ。生きる術を学べ。
20~30代 逃げ切れない世代 年金は歩のいい保険と考えて加入せよ。ただ初めから年金で逃げ切るなどと考えるな。世界は広い。きみの20/80ぐらいの確率で年金は万一の備えとせよ。君の術が本物なら十分生きていける。世界が舞台だ。そのためには3カ国ぐらいの言葉は学ぶべき。
黒田
衝撃的なタイトルだ。世界的な金融情報サービスのトムソン・ロイターが先週、「ブラックホール化する日銀の国債購入」と題する記事を配信、日銀の金庫はブラックホールになって、国債を飲み込んでいると皮肉っている。