
気候変動のインパクト(アフリカ)
その1:雪と氷、河と湖、洪水・干ばつ
◍西アフリカの熱帯高地氷河の縮小:確信度/高 原因/主として気候変動
◍西アフリカの河川での流量減少:確信度/小 原因/主として気候変動
◍湖水表面温度上昇とカリバ湖、グレイトレイク地域などでの温度層形成:確信度/高 原因/主に気候変動
◍1970年以降、サヘルでの、土壌湿度干ばつ(soil moisture drought):確信度/中 原因/気候変動
その2:樹木エコシステム
◍西サヘルと半乾燥地帯、モロッコ、における樹木密度の減少は土地利用の変更を超えて広がっている:確信度/中 原因/気候変動
◍いくつかの南方系の植物と動物の生育地域の変更土地利用の変化を超えて広がっている。高緯度地域および北極への分布シフト:確信度/中 原因/気候変動
◍キリマアンジャロの自然火災が増加している。:確信度/小原因/気候変動
その3:海岸線の浸食
◍熱帯アフリカのサンゴが減少している。:確信度/高 原因/気候変動が主な要因
その4:食糧生産/生活
◍南ア連邦で降雨量の増大が農業従事者が使用可能な技術で対応できないレベルに達している。::確信度/小 原因/気候変動
◍サヘルで果実を付ける木々が減って来た。:確信度/小原因/気候変動が主な原因
◍ケニア高原でマラリヤが増えている。ワクチン接種、薬耐性、人口統計の予測以上である。:確信度/小 原因/気候変動ばかりが原因ではないけれども。
◍グレイトイク地域、カリバ湖で漁獲が激減している。確信度/小 原因/気候変動も主要要因の一つ
【Yoshiのつぶやき】
(http://www.ishikawa.coop/news20
より)
(http://www.ishikawa.coop/news20
より)
サヘルは、西アフリカのモーリタニア、セネガル、マリ、ブルキナファソ、ニジェール、ナイジェリア、チャドを含む地域で、半乾燥草原から灌木の茂るサバナへの移行地帯で、基盤は脆弱なものの緑に覆われた土地である。北へ行くと乾燥が進むが土壌は肥えており、南は湿潤ではあるが草が多く放牧向き、雨季には土地が肥えた北部で放牧し、乾季になると南へ移動する半農半牧の生活が営まれそれでも数千万の人口を支えてきたところである。
(http:ja.org/photosより)
今この地帯で旱魃が問題となっている。1982年から1985年にかけて、この地域では旱魃のために3,500万人が餓死状態となり、100万人が死亡したと推定されている。
東へ移って、グレイトレイクと呼ばれる、タンガニーカ湖、ビクトリア湖、キブ湖、エドワード湖、アルバート湖、マラウィ湖のナイルパーチ養殖が有名で、遠く日本へも輸出されているが。最近漁獲の減少が緊急の課題となっている。
2012年時点で、約1,500万人がサハラ砂漠南縁のサヘル地域で食料危機に陥ると言われている。