中国の夏王朝の時代に、宇宙に突然変異が起こりました。太陽が10個も現れ、人々はその高熱に苦しめられたのです。時の王は、有名な弓の使い手に余分な太陽を撃ち落とすように命じました。その功績により弓の使い手は不死の薬を与えられましたが、彼の妻がそれを盗んでしまいました。その罪で、彼女は月へ追いやられました。
この古い伝承のように、中国人は10個も太陽があっては人間の生活に悪影響があると分かっていました。
もし太陽が２つあったらどうなるか。こういった系を連星系といいますがあ、この宇宙の半分の星々は連星系の形態をとっています。上の系は連星系の一例ですが、このような系は生命を養うに暑すぎたり、寒すぎたりする期間が存在と思われます。
私たちの星は更なる幸運に恵まれています。たとえば、ニュートンの法則によると、惑星は円軌道か楕円軌道になります。楕円のつぶれ具合は離心率と呼ばれる量で記述されます。離心率がゼロに近いとほぼ正円、１となると細長いことを意味します。
地球と四季の季節変動は、主に地球の公転に対する地球の回転軸の傾きの大きさで決まっています。たとえば、北半球が冬の場合、北極点は太陽から遠ざかる方向へ傾いています。この時、地球は太陽に最も近づいてその距離は1.47億kmになりますが、この程度太陽に近づいても回転軸が傾いている効果に比べると地球上の温度に対しほとんど影響ありません。
しかし、大きな離心率を持っている惑星では、太陽からの距離の変化が非常に大きな影響を与えます。たとえば離心率が0.2の水星では、太陽から最も離れたときに比べて太陽に最も近っづいたときの方が93℃以上も高くなります。
私たちはまた太陽の質量と太陽からの距離についても幸運に恵まれています。なぜなら、星の質量はその星が放出するエネルギーの総量を決めてしまうからです。宇宙で最も重い星は太陽の100場合もの質量を持ち、最も軽い星は田愛用の100分の1程度しかありません。太陽と地球の距離が変わらないとして、もし太陽が今より２０％重かったとすると今の金星より暑かったかもしれません。
（２０１４－１－２４ Ｙｏｓｈｉ）