ものすごい勢いで海に潜り、また息継ぎに浮上してくる動物がいる。マッコウクジラ、アザラシ、ペンギンなどだ。何を食べているか?
息切れしないのか?
潜水病にならないの?
などなど。
(NATIONAL GEOGRAPHIC NOV.2012より)
すごい写真だ。
南極で皇帝ペンギンは、生まれた幼鳥の餌の確保に必死だ。海に潜るまえに、海表面で体に空気を取り込む。やや正確に述べると、体にみっしり生えた短い羽を垂直にまで興し、羽の間にできるだけ多くの空気を包み込む。驚きはその後だ。急いで潜る時、かれらは羽をちょっと細めて、ため込んだ空気を20μmのマイクロバブルの形で放出し、体の周りに膜をつくって潤滑膜とする。45フィートほど潜る間に腹いっぱい魚を食べ、浮き上がる。子供たちが腹をすかせて待っている。浮き上がるときが危険だ、豹アザラシが待っているし、呼吸も苦しくなる。
最終段階で、潜るった時の3倍以上のスピードだ。体の表面のマイクロバブルは最大限に厚くなる。
さらに驚くことに、皇帝ペンギン達は連なって上昇し、前のペンギン達が残したマイクロバブルの筒の中を通り抜けていくそうだ。
(NATIONAL GEOGRAPHIC NOV.2012より)
ペンギンの後ろにマイクロバルブを撮影したPaul Nicklenに敬意と感謝を称したい。
昨年、三菱がペンギンの技術をスーパータンカーに応用するとアナウンスしたそうだ。
(2012-11-4 Yoshi)