床前月光を見る
疑うらくは是地上の霜かと
頭を挙げて山月を望み
頭を低れて故郷を思う。
漢詩が好きである。新書の新唐詩撰が古くなったので、書店を巡ったが見つからず自分で読んで見る気になった。
今机の周りに、350首ぐらいの漢詩がある。高校時代に好きだった漢詩から始める内に、全部が判ることを期待してまずは李白の詩から読んで見る。
テキストは、中国の子供向けのものだ。中国語でも味わってみよう。CDが付いている。
シンガポールでインターの小学校でこのたび2年生になった孫は、意味が判ってかどうか、中国語で読める。下手な発音は、日本に来ると直してくれるが、孫の漢詩とじじの共通部分が増えてくる。中国人の子供が中国語を読めるのは当然としても、小学2年の日本人の孫娘も、漢詩が読めて漢字も判る。
昨日今日尖閣諸島を巡って中国がやかましい。漢詩を読んで少しは中国も理解して見よう。中国には縁があり、子供の頃2年ぐらい棲んでいた。最近ではこの30年間に仕事で30回は訪中したがこの10年ぐらいは行っていないので、10年前とは随分変わっただろうと思う。
子供向けの絵本にも、色々の情報が或る。中国はベッドの生活だ。などいなど。
この詩は李白31才の作品だ。古来多くの日本人が愛したらしい。記憶は、山月を望むだったが、調べて見ると両方有るらしい。ここは山月と変えることにしよう。
この詩は泰山の南に寓居していた時のもので、山は徂徠山ということだ。
(2-12-9-16 Yoshi)