子曰、“唯仁者、能好人、能悪人。“
子曰く、唯仁者のみ、能く人を好み、能く人を悪む。
The Master said,“ Only humane man is good to love men, and good to hate.”
孔子は 五徳の中で、仁が一番大切と言った。孔子の末裔、孔健さんによれは、 仁=人+二、に加えて、中国人の中では、人+二= 天 つまり、仁は天に通じるという。
このところ考えて、人+人(二人)が大切とは、最もシンプルに言って、自分の前に居る人
身近な人を思いやることが大切だよと伝えていることに気付いた。
前にも書いたが、欧米におけるキリスト教、イスラムにおけるコーランの様な、バイブルを日本人は持たない。
自分の子供がいじめで、同級生を自殺に追いやった 加害者の父親が、自分の子供をかばい自殺した同級生の方の非を認めよと言ったとか言わなかったとか、この当たりに日本人が仁の心を失っている証拠のような気がする。
人に対する愛、人を思いやる心 が「仁」なら、昔に戻り寺子屋で「子曰く・・」とやる必要があるのではなかろうか。
(2012-8-12 Yoshi)