為政以徳
子曰:“為政以徳,譬如北辰.居其所而衆星共之。”
子曰く、政を為すに徳をもってするは、譬えて、北極星が中心(定まった場所)に居り、諸々の星がこれを共えるようなものだ。
共:両手で支える意
The Master said, “He who conducts government with virtue is similar to Polaris, which is seated in its place, is surrounded by multitudes of other stars. “
第2章為政 最初の言葉である。政治を為すに徳を以てするのは、いつも北極星が北の夜空に居る如き真理であると孔子は言っている。
徳とは何か?
五徳あり、仁・義・礼・知・信である。詳しくは今から論語に出てくるから「味気なく」定義付けると、仁・義・礼・知・信のうち、仁・義・知・信は内面的なもの、礼は外面的なもの即ち、礼儀作法である。
論語に最も多く出てくる仁は、 人+二 = 仁 と 人+二 = 天 の二つの意味があり、人と人とが支えあう姿と、人と天とを結びつける意です。
人+言 = 信 は一旦口に出した言葉は必ず守ること
義は義理 行動の指針です。
知は学によってもたらされる正しい判断の裏付けです。「学而時習之」を論語の第一章冒頭にもって来る所以です。
論語で太陽が出てこないのはなぜだろうと考えていたが、北極星は北の方角で動かないことにいまさらながら気がついた。太陽は朝東からでて西に沈む。いずれにせよ、3,000年前も今も人は同じ空を見ていることに感銘を受ける。
(2012-6-10 Yoshi)