これまで色々話してきたが、改めて、吾輩が自分は一体何ができるか考えるので付き合ってほしい。


実際微細藻が大量に栽培されている所の航空写真を見て見よう。


Yoshiのブログ-ハワイ

写真はハワイ島コナにあるサイアノテック社(Cyanotech社のHP)です。写真上が海で、写真の左側上空を飛んでいる飛行機からの写真です。手前右下の黒い所は溶岩です。左側の線は海に出るハイウエイです。コナ空港から車で15分くらいの所にあるので、風向きによっては着陸時に見えるので、ご覧になった方もあると思います。上下の線のように見えるのは、一つ一つが、レースウエイ微細藻培養池です。 長さ200m x 20m = 4,000m2の巨大池で、長さ方向に中央分離帯があり、其々の池の上の方に見えるパドルフォイール(水車)で、水がぐるぐる片道200m、往復400mの陸上競技場のトラックの様な所を回っています。ここでは、ヘマトコッカスを栽培していますが、色が違うのは、凡そ100基のレースウエイの其々が独立した運転で、始め緑色だったヘマトコッカスが、バッチ運転の後半、運転条件を変えると、アスタキサンチン含有量が増えて、赤くなります。

この写真で、説明したかったことは、

1) レースウエイが凡そ100基あり、合計40ヘクタールの巨大池で、一年中、ヘマトコッカスを生産していること。

2) 場所は、ハワイのコナで、溶岩地帯。言ってみれば、荒れ地の様な所に、池を作って水を入れ、微細藻が栽培できること。別の言い方をすると、こんな場所だから(土壌は無く)、農業などはできないが、微細藻にとっては格好の生育場所であることです。微細藻は麦などと比べると、10倍以上の生産性だから、十分商業生産できているということです。日本には、約100万ヘクタールの休耕田があります。

3) このあたりには、水産養殖の会社も多く、微細藻を餌にハマグリ養殖をしているところや、きれいな海水を使って、真鯛の養殖、ロブスターの養殖を商売にしているところがあります。

4) 炭酸ガスが有効活用されているのは申すまでもありません。

手始めに吾輩はこんなことができると言う話です。


縁あって何度もハワイ島を訪問したが、或る時、思い切って、マウナロア山に昇った、車で昇り始めてまもなく、バタバタと羽音がして、道路脇から野生の七面鳥が飛立ったのにはびっくりしたが、ハワイ島は今も自然が残るところだ。とはいっても、1987年のことだ。あたりから、ブッシュが消え、月の砂漠もの様なところかと思う大小さまざまな岩原を過ぎて、標高4,169mの山頂近くに、マウナロア観測所が見えてきた。


Yoshiのブログ-キーリング

ハワイ大学のキーリング博士が1955年に付近の環境に影響されないところとして選らんだ炭酸ガス観測点である。山頂に更に30mの鉄塔を建て、炭酸ガス濃度を測定している。観測は今も続けられ、結果が観測小屋の黒板に示されていた。下の図で、濃度が鋸の刃のように見えるには、夏は稙物の光合成が盛んなため、濃度が低くなり、冬に高くなることを示している。人は日本は炭酸ガス門題の先進国のように言うが研究開発を始めて最初のデータを見ると、出典はいつもアメリカである。


Yoshiのブログ-タンサンガスm

(2012-2-19 Yoshi)