Yoshiのブログ-生産性

木と草と藻と上図は樹木と、草本と微細藻の生産性である。縦軸は1日当たり、1平方米当たり何グラムのバイオマスが生産できるかを表し、横軸は地球上の緯度である。同じ植物でも赤道近くでは日照量が多く生産性は高くなる。

上方の1群が微細藻、真ん中が草、下方の1群が樹木である。微細藻の生産性が群を抜いて高い。Yoshiが吾輩に関心を持つ所以である。元々吾輩は食物連鎖の最も下段に居るのだから、吾輩の生産性が高いことは重要である。食物連鎖とは、例えば水中の営みを例にとると、100kgのマグロは1,000kgのイワシを食べ、1,000kgのイワシは10トンの微細藻を

食べるという話しだから、海には莫大な微細藻がいなければならない。

馬鹿げた話

諫早湾を干拓し、水田にする計画で、多くのムツゴロウが死んだ。上図より、イネの生産性は5g/m2/(B-11)である。イネの30%が米だとすれが、干拓地から1.5 g/m2/日の米が得られる。一方、海からは、30 g/m2/日の微細藻(A-5)が得られ、3g/m2/日のムツゴロウが得られる。今月の終わりに、地球人口は70億人に到達するらしい。今後、食料、中でも良質のタンパク質の不足が懸念される中、世の学者先生には、もっと吾輩について勉強してもらわなければいけないのではないか。

CO2 + H2O → (CH2O) + O2

光合成は上式の反応だから、炭酸ガス濃度が高いと生産性も高くなる。ちなみに、先の図で、微細藻を生産した条件は、水中に炭酸ガスを注入しているから、樹木や草本の

場合に比べ左辺の炭酸ガス濃度は高くなっている。その点を割り引きしても微細藻

は今後、温暖化防止のための炭酸ガス固定、食料生産、各種色素などの機能材

の生産に欠かせない存在である。(2011-10-15 Yoshi