Yoshiの推測
藍藻が生息していた時代の地球はどんな様子をしていたのだろう
か?27億年前の地球は、先カンブリア時代で、地球誕生後約20
億年、海が誕生し、大気中の炭酸ガスが減少しつつあった。地
球から見る月よりは、人工衛星から見る地球に近く、雲があり、
雨が降るそんな状態ではなかろうか?
海は今より青かったに違いない。
生きている化石と言われるシーラカンスは約4億年前、古生代デ
ボン紀に出現した。現在は深海にのみ生息しているが始めは広く
世界の水域に生息していた。(写真は深海魚大全集より)
藍藻の出現からシーラカンスが出現するまでの23億年間に、6億
年前には海綿やごかいなどの水生無脊椎動物が発生したが、長
い間、海はバクテリアと藻類の世界であった。
水と炭酸ガスと、窒素とミネラルのみの世界で、太陽光をエネルギー
として、必要な栄養素も自ら作り出し、バクテリアや海綿やごかい
餌を供給し、酸素まで作り出して、遠い将来の恐竜時代の礎を
作ったのはまさしく藍藻である。この時代、大気中の炭酸ガス濃度
は5,000ppm程度、気温は25℃程度で水中で藍藻が生育する
に現在より良い条件であったと言えそうである。
もう少し様子を見よう。気温は現在より10℃以上は高そうだ。大
気中の水蒸気は比較にならないほど多い、雨の量は現在の3倍
を超えるだろう。光はやや弱いが、それ以外は格好の気象条件下
で藍藻は育った。シーラカンスが出現するのはまだまだ先の話しで
ある。4億年前になってようやくシーラカンスが出現する。藍藻、シ
ーラカンスの共存時代である。地球は、4億5,000万年前と3億
年前に、2回の氷河時代に遭遇している。藍藻・シーラカンスが
生き残ったことは驚くべきことだと思う。(2011-10-1 Yoshi)