オーナーと居住者のズレ | 念ずれば花ひらく「会社経営」

オーナーと居住者のズレ


先日の、全国賃貸住宅新聞に「首都圏成約数10ヶ月連続で前年比マイナス」という記事が載っていました。

大家さんにとっては、「ゾッ」とする内容ですね。



地域別では、神奈川県を除く首都圏各県が前年同月比でマイナスを記録。

特に東京都の落ち込みが激しく、東京23区は前年同月比20.1%減と最も下落幅が大きい地域となっています。



この前まで23区は一番良かったのに、リート絡みで・・・

また、全体的に見ると、なんと新築のアパートが大きく下落しています。

建て過ぎちゃって、供給過剰なんですね。新築マンションは健闘してますが・・・・・



こんな時には、大家さんはどんな対策を取ったらいいのでしょう。

まず、言えることは居住者と大家さんとの間で、住宅設備の意識のズレをなくさなければ空室は免れないと言うことです。



「賃貸住宅を選定する際に最も重視する居室内の設備について」に対するオーナーの意識は、

「風呂・トイレ別」が68.2%と最も高く、次いで「エアコン(冷暖房)」の57.3%。それに「追い焚き機能」の31.8%、「フローリング」の30.6%、「室内洗濯機置き場」の28.7%と続きます。



一方、居住者の要望は「風呂・トイレ別」が74.2%と最も高いのはオーナー側の解答と同様ですが、2番目に高いのが「室内洗濯機」の42.6%、3番目が「追い焚き機能」の37.4%と違いが見られる。

オーナーの意識で2番目に多かった「エアコン」は居住者の要望では4番目。推測するに居住者にとってエアコン設備は当たり前のように備え付けられているもので要望に上げるまでもないと言うことなのでしょう。



要するに、居住者は持ち家と変わりがない住宅設備を要望しているようですね。