rogo

西暦20××年3月 TOKYO・SHIBUYA・BURNING STREET


「ねぇねぇ今なんかシェイク地震Run?」
「え?True?」
「True!So、ここんとこ、やたらシェイク地震Runしてね?」
「Say、アルチマっからシェイク地震Runヒアなのに、Nopじゃん」
「K♪」
「 False、シェイク地震Runがいいでしょ。」
「なんで?」
「Scoolもフォールトで、Fuckボランティアもフォールトじゃん」
「True!つーか俺ら、スクールなんてしばらくRunしてねーし!」
「ギャハハハハ!!」


日本は21世紀初頭からの幾多の経済危機を乗り越え、

新政府体制の下、人々は、つかの間の平和と繁栄を謳歌していた。

国家は完全とも言える社会保障制度による安定と引き換えに、

半強制的な社会貢献(ボランティア)を市民に求めた。

はたして、その反動であろうか?

町にはストリートランナーと呼ばれる社会体制からドロップアウトした

若者達が急増し、無軌道な日々を送っていた・・・。
そして、今日もいつもと変わらぬ1日が始まり、落日と共に喧騒の夜が訪れるはずであった・・・


「ゴゴゴゴッゴゴ・・・」


地獄の底から響くような鳴動。そして・・・・


「ZUGAAAAANNNNNNNNN!!」


日本を震源地とした超巨大地震が突如、世界中を襲った!!
マグネチュード10を超える激震により、世界各地の近代建築郡は砂上の楼閣のごとく崩壊。地震による地割れからは謎の致死光が照射され、光を浴びた人々は怪異な姿に豹変し死亡していった。


「うぁっ、Trueバッド!!それになんだよあの光は!」
「Awayすんぞ!」
「何処に?」
「何処でもいい!とにかくEscだよ!!Yu、望Dead?」
「K!ここらにいたらリアルDie!速Escだ!!」


カスタム・モータービーグルを操り、倒壊する建造物と火災をかわしながらSHIBUYAを脱出するストリートランナーの2人組。
彼らが必死の思いでたどり着いたのは、もしもの事態に備え、政府が用意していた震災時緊急避難場所、インペリアルヒル(西暦2000年初頭まで皇居が存在した場所)であった。


「もうだめ!オレ、True無理Move・・・」
「どうやらEsc出来たみたい?俺たち?」
「おい、なんだあれ・・・」
「ん?」
「あっちのほうたしかTOKYO湾だよな・・・」
「True!」
「海が見えない・・・」
「へっ!?」


突如、東京湾の海底から浮かび上がった島というには巨大すぎる大地と謎の塔!その周囲には、数万ボルトを超える放電現象と、漆黒の瘴気が渦巻き、最上部からは謎の紋様がTOKYO上空に空間投影されていた。


「いったい、なんなんだよ。あの塔と島は・・・・」
「それにあの空に浮かんだ、Unknown文字みたいなのは・・・」
「さぁ・・・」
「つーか、Yu顔・・・なんかFunny変だぞ・・・」
「え?」
「Hate! Notねーよ!」
「あれ? Yuこそ・・・」
「え?」
「グググググ・・・」
「おい!どうした!!」
「f・u・n・g・l・u・・・・・」
「え?なに言ってんだよYu!うっ、グハッ!!」
「グルルルルルルル・・・」
「ヴォォォオオオオオ!!」


異形の姿に変異し、互いの四肢を喰らい合いう2人の若者・・・。
脱出の再、微量に浴びた致死光の影響は、遅延をもって彼らの身体を蝕んでいたのである。変異により、彼らの身体にもたらされた驚異的な筋力と鋭利な牙は、互いの皮膚を切り裂き、骨を切断し、友の肉を咀嚼する為には十分すぎるものであった。


数刻後、同場所・・・


本来なら、ほのかに潮の香がたゆたい、夕刻の穏やかな時が流れるはずであったその場所は、血と臓腑の匂いに覆われ、2体の異形の者の死体が折り重なる地獄の様相を成し、彼方に見える塔からは、さながら煉獄に落とされた人々の悲鳴にも似た稼動音がレクイエムのように遠く鳴り響いていた・・・。


その後、強烈なカタストロフィーは1ヶ月に渡り継続し、全世界人口の

半数が死滅。以降、地球規模で地形層、気候層、生物層が激変。
昨日までの安穏な日々は消滅し、混沌の時代が訪れた。

後世、「レベルレッド」と呼ばれ、語り継がられる大災害であった。


そして10年後・・・真の物語は、ここより始まる事になる・・・


to be continued・・・