浦和レッズが公式戦11試合ぶりの勝利をあげた。広州恒大(中国)にFWファブリシオ(29)、MF関根貴大(24)の得点で2-0と先勝し、優位に立った。ホームでは7月6日の仙台戦以来、約3カ月ぶりの白星。第2戦は23日、決勝進出をかけて敵地に乗り込む。

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ついに浦和が、勝った。鹿島を下してベスト4に勝ち上がってきた広州恒大に、約3カ月勝利のなかったホームで勝った。過去ACLで日本勢相手に決勝トーナメントでは7戦全勝だった広州恒大に初の黒星を塗りつけ、残された唯一のタイトル「アジア制覇」へ、希望をつないだ。

勝負を決めたのは、目の覚めるような2本の弾丸ミドルだった。前半19分、まずFWファブリシオ。関根からパスを受けると、迷わず右足で狙った。GKの頭上を越える右足ミドルでネットを揺らした。そして後半30分にはMF関根が続いた。相手クリアボールを拾うと、ゴール前の密集を切り裂く低い弾道のシュートを突き刺した。

1得点1アシストの大活躍でマン・オブ・ザ・マッチに選出された関根は「(2点目は)ボクもビックリしました。気持ちで押し込んだゴールかな。(サポーターが)最高の雰囲気をつくってくれ、勝利を届けられてホッとしています」。

停滞していたムードを一掃した。9月25日の天皇杯4回戦では、JFLのホンダFCにホームで0-2と敗戦。アマチュア相手に完敗という情けない状況に、試合後はサポーターが選手バスを取り囲む事態となっていた。翌日、チームは練習前に緊急ミーティングを開催。屈辱の敗戦から少しずつ立て直しを図った。ホームのサポーターへ勝利を届けるため一丸となった。

平日の夜開催にもかかわらず、3万人超の観衆が集まり、大声援を送った。関根は「この後押しがなければ、勝利もなかったし、ボクのゴールもなかった」。ホームを無失点で乗り切ったことも大きい。23日の次戦は1点差負けはもちろん、1点以上取れば2点差負けでも決勝進出が決まる。「この流れに乗っていきたい」

 

 

この記事は日刊スポーツから取られたものです。

 

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