祖父の法要で実家に帰省中のこと。
祖母がふと話した「戦争を経験した人は打たれ強い」という言葉が耳に残った。
その時分、家が資産家だろうと貧乏だろうと、戦争で大切な人を失い、空襲で家を焼かれ、食糧不足で慢性的な栄養失調。
誰のせいとも言えず、国が招いた苦難だが、辛いからといって逃げる事も出来ず、日々生き延びる努力をしなければ死を意味する。
毎日死と隣り合わせの日々がいつ終わるかも分からない時代をがむしゃらに生き延びるてこられたのは、どこにも逃げ場がなかったからだと祖母は笑って話した。
私たち現代に生きる者が打たれ強くないとしたら、それは逃げ場があり過ぎる事も原因の一つかもしれない。
私はどれほど恵まれた時代を生きているのだろう。
祖母には「苦しい事が起きたら逃げようとするともっと苦しくなるよ。逃げないで受け止める方が楽なんだから。」という事も言われました。
確かに、仕事で落ち込んだり心が折れてしまったとき、誰かのせいにしたり、自分は悪くないと思い込んで逃げ場を作っていたような気がします…でも問題は解決していないので、仕事に行くのが嫌だったり本気で身が入らなかったり…
だからこそ、心が乱れたときは自分なりの整え方が必要です。
買い物をする!大浴場でのんびりと解放する!カラオケで叫ぶ!美味しいものを食べたり読書をしたり。
自分なりに心を整える方法を身につけ、身も心も回復させてから問題に向き合う。
そんなことの繰り返しが「打たれ強くなる」ことに繋がるのだと思います。
祖母から学んだこと。