さて、前回の平滑用リアクトルでは、直流出力(負荷)電圧の脈動分を減少させられるが、
同時に出力電圧を減少させてしまう欠点がありました。
(前回は電流波形で説明してましたが、結局オームの法則で電圧の波形も同じなはず?)
直流出力電力を減少させることなく、脈動を減らせる回路もありまして、下図です

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こうすると、0<θ<πの間はダイオードDが導通、ダイオードDfが阻止、
π<θ<2πの間はDが阻止、Dfが導通してL→R→Dfと還流させることができます。
よってDfを還流ダイオードと呼びます。
平滑用リアクトルの効果で脈動も解消できるうえに、
全周期の電圧を利用できるのでよい感じです。
波形は下図です


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追記:リアクトル電圧の平均値は0なので、Dfでの電圧の平均値と負荷の電圧の平均値は常に等しいため、リアクトルによる出力電圧の低下は起こらない。らしい