このへんの内容は面白いです。

下図のようなダイオードを使った整流回路を考えてみます。

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さて、ここで負荷(抵抗)での電圧と電流の波形を見てみると以下のようになります。

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当然ながら電流(緑)は順方向、正の方向にしか流れません。
この電流の波形を半波整流と言ったりします。
しかしこの電流の波形、たしかに直流ですが、
このまま流すと電流に脈動分が多くあるため、
これでは直流電源として使えない場合があります。
そこで、この電流を平滑化しようと考えるわけです。
そこでリアクトル(コイル)を挿入することを考えます!

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コイルは電流の増減を妨げるように電圧を誘導します。
たしかレンツの法則ってやつですね。(?)
つまり半波の電流増幅期間は逆方向電圧、減少期間には順方向電圧をかけてくれます。
このときの波形は以下のようになります。
式を考えるのがめんどかったので大きさは適当w
形にだけ注目。

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わかりにくいですが電流波形が平らに引き伸ばされてるのがなんとなくわかるかと。
リアクトル電圧が正(逆方向)のときに電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して溜め込み、
負(順方向)のときにそのエネルギーで電流を流してくれるわけです。
コイルのリアクタンスLを大きくするほどより平滑化できます。
L=∞にすると電流は全周期で流れ続けますが、出力電圧は0になってしまいます。