著:西方正司

パワエレの申し子として、ちょくちょくこの本で勉強したのをまとめていこうかと。

変圧器については授業でけっこうやってたので、第一章はすらりすらりと読めました。
日本は東と西で電気の周波数が違ったりとか、鉄道とかの技術が必要とされてきたみたいな理由から、
変圧器の需要がやたら高かったために、この技術は世界トップクラスらしいです。
パワエレの基本となるものなのでしっかり勉強したいところですが残念なことにあんまり面白くないという事実。

電力の送電システムには普通三相交流が利用されます。
なので、これを利用するにはただの変圧器ではなく、三相変圧器を使う必要があるわけです。
三相方式には、Y結線とΔ結線などがあるので変圧器の一次側、二次側を、
どの方式の組み合わせで使うのがいいのかを考える必要があります。

①Δ-Y 、Y-Δ
 この方式だと、Δ-Yへの等価変換を考えればわかるように、1次側と二次側で位相が30度ずれる。電力システムの形成に利用されたりする。

②Y-Y
 この方式だと、当然ながら位相のずれはおこらない。しかしこの方式はほとんど用いられない。これは、Y結線の中心に流れ込む電流が、キルヒホッフの第一法則のために総和が常に0になっているため、励磁電流(磁束を発生させるための起電力による電流)に伝わらない成分が出てくる。そのため変圧器のヒステリシス特性により磁束波形がゆがみ、ヒステリシス損を生んでしまう・・・・というのが理由らしいけど、キルヒホッフ云々がよくわかんないです。

③Δ-Δ
 この方式だと電流の循環があるから波形のゆがみが発生しないため、配電用によく使われるらしいです。
なんで循環っがあると波形がゆがまないんだろう?このへん謎です。

④V-V
 Vってのは、Δの一辺が故障した際の変圧器のことです。故障の際のことも考えなきゃ確かにダメですね。