読書脳(新版 読んだら忘れない読書術) 樺沢紫苑(サンマーク出版)

 

「本を読んでも、内容を忘れてしまう」。こういう悩みを持つ人は多いのではなかろうか。

 

私も、悩みという程ではないが、本を読むのが好きな割には、どんなことが書いてあったか後で思い出せないことがよくある。

 

この問題に正面から取り組み、併せて、読書論一般を論じているのが本書である。

 

結論から言おう。本を読んで(インプットして)内容を忘れないためにすべきことは、読んだ後一両日中にアウトプットすることである。

 

アウトプットとは、「話す」「書く」という形で感想を述べること。家族・友人に話すのでもいいし、SNSに投稿するのでもよい。

 

いきなり感想を書く、といっても精神的負担が大きいから、まずは、マーカーで線を引きながら読んだ後に、その線を引いた「気づき」と思われる箇所を引用して、それに自分の感想を付記する、ことから始めよう。言わば、その本から引用した名言集を作るのである。

 

これは、齋藤孝先生の推奨する三色ボールペン読書術とも共通である。

 

そもそも読書をするというのは、自己成長のためというよりも、読書が楽しいからである。しかし、世の中、書籍の数は山ほどある。その中から、どんな本を読んだらいいのだろう。

新聞・雑誌の中の本の広告や書評もいいが、誰が書評を書いているかが重要。

 

今は、電子本も広く出回っているから、アマゾンの電子本媒体を使って、電子本を読むことも有益である。Kindleのペーパーホワイトとかファイアの利用である。パソコンやスマホでもKindleはダウンロードできて便利である。